電気代 計算方法をエネルギー管理士が教えます!家電製品編!

電気代 計算方法



電気代 の計算方法を伝授します!エネルギー管理士 & 電気主任技術者 として、日々、省エネ格闘中!

電気代 計算方法 !

まず、電気代を計算するには、

  • 消費電力量
  • 電気単価

上記の2点を知る必要があります。

それぞれについて解説していきます。

消費電力量 とは

消費電力量とは、使った「電気の量」です。

家庭で使用する電気製品を前提で簡単に言うと、

使った電気製品の電力(消費電力)×使った時間

となります。

消費電力量(kW) の計算式

消費電力量を計算するには、以下の式を使います。

消費電力量(kWh) = 消費電力(kW) × 時間(h)

消費電力(kW) について

消費電力について、解説していきます。

髪を乾かすドライヤーを例にします。

以下の写真にある「1200W」が消費電力です。

パナソニック ヘアドライヤー 消費電力

ただし、電気代を出すときには、Wでは無くこれに1,000をかけたkW(キロワット)を使います。

ですので、このドライヤーを例にすると

1200W ÷ 1000 = 1.2kW

1.2kWが消費電力となります!

時間 について

次に時間です。

時間は、1秒、1分、1時間などありますが、電気代では、1時間を基準にします。

1時間=1 hour の 「h」を取っています。

消費電力量 計算例

それでは、消費電力と時間を使って消費電力量の説明をしていきます。

「時間」基準と「分」基準の2パターンで説明します。

1パターン目:「時間」基準

1時間では

先ほど出てきたドライヤー1200W(1.2kW)を1時間(h)使った場合

 1.2(kWh) = 1.2(kW) × 1(h)

消費電力量は、1.2kWhとなります!

2時間では

2時間使うと、2倍の2.4kWh、

3時間では

3時間使うと、3倍の3.6kWh

という風に計算できます!

2パターン目:「分」基準

30分では

上記ドライヤー1200W(1.2kW)を30分使った場合

30分 = 1時間 ÷ 2 なので、

 0.6(kWh) = 1.2(kW) × 1(h)÷ 2

消費電力量は、0.6kWhとなります!

15分では

15分使うと、15分 = 1時間 ÷ 4 なので、

 0.3(kWh) = 1.2(kW) × 1(h)÷ 4

5分では

5分使うと、5分 = 1時間 ÷ 12 なので、

 0.1(kWh) = 1.2(kW) × 1(h)÷ 12

という風に計算できます!

計算式

電気代(円) = 消費電力量(kWh) × 電気単価(円/kWh)

電気代は、先ほど使った「消費電力量」と各電力会社が設定する「電気単価」をかけることで算出されます。

参考までに以下は、関西電力の電気料金単価表(従量電灯A) です。

電気代 従量電灯A 関西電力 電気料金単価表

これを見ると、例えば第2段階で1kWh使用すると、25.8円と言う事になります。

全国家庭電気製品公正取引協議会の設定する電力目安料金は27円です。2019年10月時点。

参考例として、1日にドライヤー1200W(1.2kW)を1時間、5分使用した例で計算してみます。

ドライヤー1時間使った電気代

上記より、1200W(1.2kW)のドライヤー1時間使用すると、1.2(kWh)でしたので、

電気代(円) = 消費電力量(kWh) × 電気単価(円/kWh)を使います。

電気代30.96(円) = 消費電力量 1.2(kWh) × 電気単価 25.8(円/kWh)

となります。

ドライヤー5分使った電気代

上記より、1200W(1.2kW)のドライヤー5分間使用すると、0.1(kWh)でしたので、

電気代2.58(円) = 消費電力量 0.1(kWh) × 電気単価 25.8(円/kWh)

となります。

1か月分の電気代

1か月分の電気代は、以下の計算式になります。

電気代(円) = 電気代(円/日) × 日数(日)

1ヶ月(30日)とすると、日数には30を入れます。

先ほど計算したドライヤー5分の場合で1ヶ月にかかる電気代を計算してみると

電気代77.4(円) = 2.58(円/日) × 30(日)

と計算することが出来ます!

1年分の電気代

1年分の電気代は、以下の計算式になります。

電気代(円) = 電気代(円/日) × 365日数(日)

電気代941.7(円) = 2.58(円/日) × 365(日)

と計算することが出来ます!

実際の電気代は?

先ほど計算した電気代は、あくまで目安にしかなりません。

理由は、通常、消費電力は安定していないからです。

ドライヤーの場合、製品の特性上、ずっと「強運転」など同じ状態で使用すると、消費電力は安定します。

しかし、大半の電化製品は、消費電力が変動しています。

例えば、エアコンや冷蔵庫などは、一時的に冷やすときにコンプレッサーが動いて、その時だけ一気に消費電力が上がります。

そして、設定まで冷えると、消費電力は下がり安定します。

消費電力↑⇒消費電力↓⇒消費電力↑⇒消費電力↓

を繰り返しています!

そんなときに便利なのが、消費電力を測定する消費電力チェッカーが便利です!

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