電験3種 合格体験記 名古屋工学院専門学校 男性
2018年7月の新電気掲載の合格体験記の紹介です。
電験合格には、
電験3種受験専門雑誌の定期購読がイチオシです!
キッカケは 1冊のパンフレット
私が電気主任技術者という資格に出合ったのは、大学の電気工学科を中退して進路に悩んでいたとき、母が名古屋工学院専門学校のパンフレットを渡してくれたことがキッカケでした。
調べてみると、名古屋工学院は電気主任技術者の取得者数が日本一で、就職実績が非常にいいということがわかり、興昧が湧きました。それと同時に「電験三種にチャレンジしたい」という気持ちも生まれてきました。
早速、『電験三種やさしく学ぶ』シリーズ(オーム社刊)を4冊購人し、目をとおしてみました。数学に苦手意識を持っていた私にもギリギリ理解できるレベルでしたが、機械科目は専門的な内容が多く、十分に理解できたとはいえませんでした。独学では難しいと思い、名古屋工学院のオープンキャンパスに参加してみることにしました。
オープンキャンパスでは、電気工学科の先生に電験三種取得について質問し、「自分にもできそうだ」と思いました。
2015年4月、名古屋工学院に入学。ここから、電験三種との戦いが始まりました。
親友と切磋琢磨
電気工学科に人学して、すぐに担任の先生から今後のスケジュールが発表されました。1年次に「理論」合格、2年次に完全合格、3年次に電気工学研究科で実技を学ぶことで、資格取得だけでなく、即戦力となる実力を身につけるというカリキュラムが組まれていました。
私は、1年次に「理論」だけでなく、計算問題が少なくて文章問題が多い「電力」「法規」の合格も目指すことにしました。
クラスでは、私と似た境遇で人学したH君と仲よくなり、授業後、一緒に専門科目の勉強に取り組みました。この友人は、私にとってかけがえのない親友になりました。彼は人一倍の努力家で、彼に負けないように努力していると、いつの間にか実力がつき、1年目の受験で「機械」以外の3科目に合格することができました(ちなみにH君は完仝合格)。
学校のカリキュラム上、1年次の後期と2年次の前期は「機械」「電力」[法規]を勉強することになっていますが、「電力」「法規」には合格したので、1年次の後期から「機械」のほかに何か発展的な勉強をしようと考えました。そのとき、先生からエネルギー管理士の受験を勧められ、スキルアップのためにも、チャレンジすることにしました。
エネルギー管理士にも同時合格
エネルギー管理士試験の過去問を解き始めてみると、以下の問題に直面しました。
- 「電気の基礎」で逆ラプラス変換がある
- まったく畑違いの情報の問題が出題される
- 電力応用では積分を使った計算など電験二種に近いレベルの問題が出題されている
しかし、H君は電験三種を完全合格後、さらに難しい電験二種の勉強を始めていて、彼の姿を見て負けないように努力しようと歯を食いしばって勉強をやり続けました。その結果、過去問12年分を3回繰り返し解いたあたりで、あらかたの問題は解けるようになり、2年次にエネルギー管理士試験に合格することができました。
一方、本命の電験三種は、エネルギー管理士の勉強に時間を取られてしまい「機械」の勉強が不十分に感じていました。しかし、エネルギー管理士の電力応用を猛勉強したおかげで回転機に関する問題以外を解く力がつき、無事に合格することができました。
資格には合格しましたが、まだ実務経験はなく、実際の主任技術者の仕事内容はわかりません。これからは電気技術者として、資格を取って終わりではなく、むしろ資格は参加資格を得たにすぎないのだと考え、「ここからがスタートだ」という気持ちで就職後も電気を学び続けようと思います。