電験3種 合格体験記
74才男性 29年度合格!
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丸8年かけて合格
私は、受験を始めてから8年がかりで電験三種に合格しました。電気に関しては本当に素人の状態から取り組んできたので、白分の経験が、少しでもこれから受験する他の皆さんの役に立てたら、という思いで寄稿させていただきました。
受験のきっかけ
定年までは、石油会社でプラント用機器のハード/ソフトの設計や建設に携わっておりました。そして、定年後に縁あってメンテナンス会社にお世話になり、鉄工関係の業務に携わりました。そして、この会社で電気主任技術者を目指すこととなりました。
と、いうのも、この会社では発電機等をリースで利用しており、その使用や管理のために、電気主任技術者が必要になったからです。
2005年までは、リース会社が電気主任技術者を選任すればよかったのですが、法が変わって、今度は使用者側が電気主任技術者を選任しなけれぱならなくなりました。そこで、2009年に私に白羽の矢が立ったのです。
基礎からの勉強
電気については、それこそオームのの法則ぐらいの知識しかありませんでした。なので、まず、は基礎から学ぶために、通信教育を受講しました。
翌年、「電力」「法規」には合格したものの、通信敦育の内容はよくわからず、特に理論はちんぷんかんぷんでした。そこで、オーム社の「よくわかるシリーズ」や、電気書院の「これだけシリーズ」等の参考書と、過去問題集を購入しました。
わからないことだらけ
勉強をはじめて、まず困ったのが単位と用語です。「静電力」と「電磁力」、「電界」と「電位」、「地絡」と「漏電」、「短絡インピーダンス」と「%インピーダンス」等、用語の違いを理解するのが大変でした。そして、例えば誘導起電力[V]のように、「電力」となっているのに単位が[V]になるものや、有効電力[kW]と無効電力[kvar]、皮相電力[kV・A]のように単位が違うものがベクトルで表記されるのも、理解するのが難しかったです。
勉強時問は、毎日帰宅後の20 : 00~23 : 00です。 たとえ気が乗らないときでも、最低1時間は取り組むと決めていました。その分、気持ちを切り替えるために日曜日はきっぱりと勉強を休み、趣昧にいそしみました。途中、1~2年間は気合いが入らなくて挫析しそうになったりもしましたが、「継続は力なり」を念頭にともかくも勉強だけは続けました。
理解が進むよろこび
参考書は、1日10ページずつ読み進めたので、最初の1冊は2ヵ月がかりでした。牛歩のごとき進みでしたが、それでも新しい知識に触れる喜びを噛みしめていました。問題集は、1日5問ずつ解き、2015年からはさらに本腰を入れて、結果としては20回の反復練習をこなしました。
『新電気』の通読
「理論」は少しずつ理解でき始めましたし、「機械」も興昧があって面白いのですが、いかんせん出題範囲が広いので、なかなか合格できませんでした。そこで、気分転換と雑学習得のために、2016年から『新電気』を購読し始めました。特に“電験三種合格セミナー” “厳選テーマをいもづる式に徹底解説 電験三種 基礎鍛錬”は、ハッと気付かされることが多くて、とても有益でした。 2016年には、最低点でしたが「理論」「機械」に合格、2017年に「電力」「法規」の過去問を繰り返し解き、合格することができました。
これからも…
試験には合格しましたが、「ボケ防止」の意昧も含めて、理論をもう一度じっくり読み返そうと思っています。まだまだ理論は理解しきれていないところがあるので、『新電気』で得た知識を武器に、学び進めていきたいと思っています。