電験3種 合格体験記
20才男性 29年度合格!
「新電気2018年10月号」掲載
電験合格には、
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5回の受験で手にした合格
私の電験三種初チャレンジは、高校1年生のときです。そして、挑戦すること5回……。社会人2年目で、全科目に合格できました。
高校時代は1科目も合格できませんでしたが、勉強するなかで、「電験の資格が生かせる仕事がしたい」と考えるようになっていました。
そして、卒業後は電気設備の保安管理を行う会社に就職し、いよいよ仕事のうえでも電気主任技術者の資格が求められることになりました。
計算問題を主に勉強
社会人として勉強を続けるなかで、学生時代と同じ勉強法では合格につながらないと感じ始めていました。
そんなとき、電験に合格した先輩や科目合格している同期から「なるべく多くの過去問を解くことで、本試験のとき『見たことがない』問題をなくす」という勉強法を教わりました。
そこで、過去10年問の問題集を使用して、文章問題より、得意な計算問題に力を入れて勉強することにしました。
会社でも、計算問題主体の研修が開催され、外部講師から計算問題を間違えずに素早く解く方法を教わりました。また、研修で行われた小テストを本番と同様にとらえ、単純な計算問違いをなくすように努めました。
その甲斐もあり、社会人1年目の受験では、計算問題が主体となる「理論」と「機械」に合格できました。
2科目合格後に残りの合格を決意
初めて科目合格ができて、嬉しかった反面、4科目すべてに合格できなかった悔しさがあり、「来年こそ合格するぞ!」と改めて決意しました。
そこで、試験終了後すぐに、翌年に向けて勉強を再開しました。
計算問題より暗記の部分が多くなる「電力」と「法規」は、勉強法を変えたほうがよいか悩みました。しかし、結局は問題を解き、数をこなすしかないと考え、過去問を10年分から15年分に増やし、「計算問題は1問も落とさない」ことを目指しました。
特に、この2科目は苦手分野なこともあり、勉強が進まない日々が続きました。「合格できないのでは」と悩むときもありましたが、「あと2科目で念願の電験三種が取れる」「絶対に合格しなくてはいけない」と、自分を奮い立たせ、勉強に励みました。
実際の試験では、「電力」が思いのほか難しく、[合格点に届かないのでは]と心配していましたが、直前まで確認していた問題が1問あり、その1問の得点に救われて合格できました。
高校時代から通算で5回、諦めず電験三種に挑戦し続けた結果、合格できたこと、また、人生のなかで一番勉強したこともあり、達成感と大きな喜びを感じました。
最後まで諦めなければ、合格できるのだと改めて思いました。
支えてくれた先輩方に感謝
会社では、勉強しやすい環境をつくっていただきました。職場の先輩からは、厳しくも優しい応援をいただきました。今後は、先輩から受けた応援を後輩に伝えていきたいです。
周りの環境も大切だと思いますが、やはり、自分が本気にならなければ電験三種は合格できないと思います。
最後に仕事終わりで疲れているにもかかわらず、勉強に付き合い、問題を一緒に解いてくださった先輩方にこの場を借りてお礼を言わせていただきます。
先輩方の応援が心の支えになっていました。本当にありがとうございました。