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電験3種 合格体験記
?才男性 29年度合格!
「新電気2018年11月号」掲載分です。
電験合格には、
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高校2年から挑戦
工業高校の電気科に入学した私は、卒業後は電気にかかわる仕事に就きたいと思っていました。
そんなとき、第三種電気主任技術者の資格が電気系の仕事において非常に役に立つことを知り、電験三種合格を目指して、高校2年生から挑戦を始めました。
部活との両立が難しかったですが、電験二種に合格した先生の指導の下、3年生のときに「機械」に合格することができました。
就職先でも、受験支援をしてもらう
高校卒業後は、電気設備の保安管理を行う会社に就職しました。そして、職場でも早々に電験三種に合格する事を求められるようになりました。
入社1年目は、業務関係の研修とともに電験三種の研修もあり、より多く勉強する機会を与えていただきました。
具体的には、外部講師から、計算問題を解くために必要となる基礎的な数学、各科目の問題を効率的に解く方法を教わりました。
さらに、研修中は定期的に小テストが行われ、現在の実力を確認することや、白分の弱点をみつけることができました。みつかった弱点はすぐに復習することで、少しずつ克服することが出来ました。
配属された営業所では、先輩方が、勉強できる環境になるように配慮してくれていました。
勉強方法は、過去10年分の試験問題を繰り返し解き、参考書の重要項目を覚えることが中心でした。また、わからない部分については、職場の指導員に指導を仰ぎ、少しでも早く理解しょうと心掛けました。
こうして迎えた社会人1年目の受験では「理論」「電力」に合格できたのですが、あと一歩で「法規」に合格できませんでした。
あらためて見返すと、間違えた問題の中には解ける問題もあり、「落ち着いて解答できていれば……」と大変悔しい思いをしました。
日々の業務で「法規」の内容が理解できるように
入社2年目の受験は、「法規」に合格しなければ「機械」の合格留保期問が終了してしまうため、「何としてでも合格する」という思いで勉強に取り組みました。
昨年同様、会社の外部講師による研修に参加するとともに自分でも「法規」の過去問題集を購人して、日々の学習計画を策定し、毎日必ず問題を解くことに心掛けました。また、間違えた問題は、理解できるまで復習しました。
電気設俺の保安管理業務に携わっていることから、仕事に慣れるにしたがって、「法規」の内容は、日常業務と密接にかかわっていること、また内容そのものも少しずつ理解できるようになりました。そして、職場では常に『電気設備技術基準』を持ち歩き、気付いた事はすぐ調べるよう心掛けました。
試験当日は、[法規]1科目ということもあり、昨年と同じ失敗をしないように気を付けながら、気持ちを落ち着かせて臨みました。その結果、残り科目の「法規」にも合格することができました。
計画的・継続的に勉強し、わからないところをそのままにしないことが大切
電験三種に合格できたのは、定期的に研修を開催して勉強しやすい環境を与えてくれた会社のバックアップもありますが、自分自身がモチベーションを保ち、計画的・継続的に勉強したこともあると思います。
また、解らない部分をそのままにせず、理解するまで勉強することも大切だと感じました。
最後に電気設備の保安管理業務に携わる私にとって、この電験三種合格は、電気技術者としてのスタート地点に立ったばかりだと思います。今後は、エネルギー管理士等の資格に挑戦して、さらなるスキルアップを目指していきたいと思います。