電験3種 合格体験記
51才女性! 30年度合格!
「新電気2019年1月号」掲載分です。
電験合格には、
電験3種受験専門雑誌の定期購読がイチオシです!
華麗なる?転身
幼稚園教諭をしていた私が、電気工事の仕事を始めて6年が経ちました。
まったく畑違いの仕事でしたが、自らが置かれた状況が楽しくて、この仕事を始めた年に電気工事士の資格を取得しました。
現場で実感したのは、作業環境や工夫次第で女性も活躍できるのに人数が少なすぎるということです。
便利な道具は数多くありますが、やはり力仕事が多いこの粟界で女性が活躍するとなると、もっと電気のことについて学び、知識の幅を広げる必要があると思いました。
また、電気関係の知識を持っていると会社の事務や経理の仕事にも生かすことができます。この2点が受験の動機です。
おばさんの星になる★
2015年の春、娘の中学校入学と同時に1回目の受験をしました。
その年に「法規」、次年度(2016年)には「電力」に合格しました。
3回目に「機械」「理論」を受験し、「理論」のみ合格しました。4回目は、「法規」の科目合格が失効してしまったため、「機械」と合わせて2科目に臨みました。
そして、3年半がかりの4回目にして電験三種に合格することができました。
「おじさんの星」になった宇宙飛行士の方がいましたが、私も「おばさんの流れ星」くらいにはなれたかなと思います。
日々是精進
「電験三種完全マスター」シリーズ(オーム社刊)を片手に独学でスタートしました。基礎ができていなかったので、参考書に載っている語句の一つひとつが、難しすぎてわかりませんでした。
心が祈れそうになりながらも、語句や基本理論の理解が進むように簡潔で噛み砕いて書かれた参考書や工業高校電気科の教科書などをたくさん読みました。
失敗談としては、最初に公式から覚えようとしていたことです。基本理論がある程度わかるようになったら、問題を解くなかで公式を使い、白分のものにしていくという方法に変えました。
また、ベクトル作図やおろそかにしがちな単位の考え方をしっかり身に付けたことは、問題を解く際の助けになりました。
愛読雑誌『新電気』
『新電気』を2年間購読しています。実務で役立つことや初学者のための講座など、興昧深い内容が掲載されているので、毎月届くのが楽しみでした。
特に私が好きな記事は「電気機器の人門講座」「パワエレ道場」「四方山話」です。
参考書や過去問を何度も繰り返し解いていると、答を覚えてしまい、いい加減に解いてしまいがちです。
しかし、『新電気』の演習問題を解くことで解法を確認し、試験問題に適応できる力を養うことができたように思います。
セミナーのすすめ
機械科目がとても苦手だったので、2018年3月に「パワー工レクトロニクス基礎講座」、6月に「電験三種受験セミナー合格特訓コース(機械)」に参加しました。
先生方はとても熱心にわかりやすく教えてくれましたし、独学者が陥りやすいつまずきポイントもわかりました。
もつれた糸がするするとほどけていく感覚を味わい、参加したことはとても意義があったと思います。
2018年度の機械科目の試験では、パワエレの問題があまりにもすんなり解けたので、「落とし穴があるのでは?」と疑心暗鬼になり、解き直しました。
機械科目が苦手だったとは思えないほど、力がついていたので驚きました。
美酒に酔いしれる
多くの人の助けを借りて合格することができました。感謝の気持ちでいっぱいです。
ごほうびがあると励みになるので、合格したら飲もうと高級な梅酒を買っていました。
丁度いい具合にねかされて美昧でした。平成最後の年に「合格」という美酒に酔いしれることができて大変嬉しく思います。