電験3種 合格体験記 新電気2019年3月号
68歳男性 31年度合格!
「新電気2019年3月号」掲載分です。
電験合格には、電験3種受験専門雑誌の定期購読がイチオシです!
以下のページ参照!
電験三種を甘く見た
20代のころから、数多くの資格を取得してきました。
定年退職後は、これらの資格がパイプとなって、専門学校の非常勤講師をしています。
「生きている限り、労働と勉学にいそしむ」これが私の信条です。
しかし、理系出身でありながら、いままで電気を毛嫌いしてきました。
「電気の専門知識を身につけたい」と思い立ったのが、受験を決意したキッカケです。
2015年3月に「電験第3種ニューこれだけシリーズ」(電気書院刊)と10年間の過去問題集を買い揃えました。
過去問を解きながら、わからない用語を調べていく方法で半年間も勉強すれば何とかなるだろうと考えていました。しかし、それが甘い考えであることをすぐに思い知らされました。なにせ、問題の意味を理解できず、3分の1も解くことができないのです。
方針転換をして、まずは参考書に一通り目を通すことにしました。
さっそく「理論」から始めてみましたが、1冊を勉強するのに1ヵ月以上はかかりそうでした。
「電力」や「機械」はもっと手ごわそうで、試験までに過去問どころか参考書を読み終えることすらできないのではないかと思うと、学習意欲を失ってしまいました。
そのうえ、専門学校の授業やその準備、六十の手習いで始めたゴルフに熱が入り、十分な学習時間を確保できず、気が付いたときには完全に負のスパイラルに入っていました。
受験を断念しようかと考えましたが、試験会場の雰囲気を昧わうだけでもいいのではと思い直し、受験しました。
結果は、理論45点、電力40点、機械40点、法規24点で惨敗でした。
Never give up
分冊になっている参考書では、自分がどのくらい理解できているのかわかりにくいと思い、4科目が1冊にまとまった「電験三種の強化書」(オーム社刊)を買いました。
しかし、相変わらず負のスパイラルからは抜け出せず、電荷やコンデンサなど比較的馴染みのあるテーマをノートに整理した程度でした。それでも、試験の2週間前になって「1科目だけでも合格しなければ」と思い、大急ぎで「法規」に的を絞って、5年分の過去問を解いて、参考書で確認する方法で勉強しました。
試験が終わった時点で「法規は大丈夫かな」という感触はありました。
しかし、驚くべきことに「法規」に加えて「理論」もギリギリ合格していました。安堵すると同時に「Never give up」の思いが湧きました。
残すは「電力」と「機械」だけになりましたが、相変わらず計画的な勉強はできませんでした。
加えて、受験を申し込んだ2週問後に父が急逝したため、受験勉強どころではなくなりました。
「受験しよう」と思ったのが試験の2週間前のことです。
大急ぎで「電力」に的を絞り、12年分の過去問を解いて傾向を把握し、主要テーマごとに内容をまとめ、重要公式をピックアップして整理しました。
この年、「電力」には合格できたので救われました。
短期間で集中して勉強する
次の試験で「機械」に合格できなければ「理論」「法規」が復活してしまいます。もうあとがない状況です。
そこで、『新電気』を年間購読し、「機械」に関する記事はもちろんのこと、電気技術や受験情報に普段から接するようにしました。
また、電験三種の受験サイトも徹底的に活用しました。
その結果、4年目にして全科目に合格することができました。
集中して受験勉強をしたのは試験の2週間前からで、それを4回繰り返しました。
計画的に継続して勉強できればそれにこしたことはないでしょう。
しかし、私のように長期間1つのことに集中できない人は、試験直前に集中的に勉強をして取得するという方法もありではないでしょうか?