※個人名は伏せる条件で、当HP掲載を新電気さまから直接了承を頂いております
エネルギー管理士 合格体験記 新電気2019年12月号
65歳男性 2019年度合格!
「新電気2019年12月号」掲載分です。
電験三種からの連続挑戦
私がエネルギー管理士の資格取得を目指したのは、「省エネに興味がある」といった理由からではありません。
エネルギー管理士と電験三種の出題範囲が被っていることを知ったからです。
実は、2017年に電験三種を3年がかりで取得しており、電験三種に合格した直後からチャレンジすれば「頭のなかにまだ知識が残っているし、学習の習慣が身についているから1年で合格できるんじゃないか?」と思いました。
しかし、現実はそんなに甘くはなく、合格に2年を要しました。
エネルギー管理士の試験課目は4課目ですが「微分・積分」の知識が必要となるため、実質5課目分の学習が必要になるようです。
もちろん、微分・積分の知識がなくても合格は可能ですが、それ以外で高得点が必要となるので大変だと思います。
いざ試験を受けてみると、電験三種の知識が生かせた課目Ⅲの「電気設備及び機器」は楽勝で突破できました。
電験三種が生きる課目
課目Ⅱの「電気の基礎」は電験三種と少し趣が異なり、自動制御(ラプラス変換)や情報処理などが出題されたため、ギリギリ合格でした。これは運がよかったとしか思えません。
ほかの2課目は不合格で、特に電力応用は正解率43%でした。
ただ、2課目の合格によって次年度の学習が本当に楽になりました。
私は文系出身で、微分・積分の知識がまったくなかったので、1年目は微分・積分の超入門書から始めましたが、結果的に微分・積分をつかって問題が解けるレベルに到達するのに約2年かかりました。
基礎の基礎からスタートしたことが、何とか途中で投げ出さずに済んだ理由だと思います。
そして、恥ずかしい話ですが、三角関数も同時に学習し直しました。
「この状態では、1年での合格はとても難しいな」と内心思いました。
1年目から行った受験対策として、まずは「年間スケジュール」、そしてそれに基づいた「月間スケジュール」「週間スケジュール」を立てました(途中で2年計画に変更しています)。
また、レベルアップのために、電験三種でお世話になった不動先生の「エネルギー管理士講座」に参加しました。
エネルギー管理士は、電験三種の「理論」「機械」の知識がベースになっていると思ったので、「電験三種365問の完全攻略(オーム社刊)」を知識の維持のために定期的に解くようにしました。
加えて、「エネルギー管理士試験(電気分野)徹底研究」、2年目からは「エネルギー管理士(徹底マスター)電力応用」を併用して学習していきました。
仕事に役立つエネルギー管理士資格
2年目の試験は、緊張しないように合格・不合格を意識せず、楽しんで受けようと思いました。
当日対策として、課目Ⅳの「電力応用」の必須問題である電動力応用には難問が出題されることが多く、ここに時間を費やしてしまうと時問的に焦りがでてくるので後回しにすることにしました(今年は私が選択した「電気加熱」「照明」問題のほうが難しく、ギリギリ合格でした)。
課目Iの「エネルギー総合管理及び法規」は、油断さえしなければ合格できると思います。
そして無事に、エネルギー管理士試験に2年で合格できました。
現在、「あられ」を製造する会社に勤めていますが、エネルギー管理士は工場の省エネ対策に役立つと感じています。
2回の受験で合格できたのは、電験三種の受験のときに染みついた学習習慣やスケジュール管理、そしてやはり電気に興昧があったからこそだと思っています。
また、職場の仲間の受験への配慮や、家族の応援があったからこそです。大変感謝しています。
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