電験3種 合格するための推奨テクニック
まずは1冊をマスターしよう!
参考書は、1冊を何度も繰り返し勉強し、理解して自分のものにすることが肝心です。
確実な基礎を作ってから、レベルの高い参考書に取り掛かったり、補足資料とする2冊目・3冊目に取り掛かる勉強法を推奨します。
理解度を深めるという観点であれば、最初から、複数の参考書を並行して勉強するのは得策ではありません。
そういう時は、無理に勉強すると効率が悪く・時間がもったいないので、すぐにでも乗り換えましょう!
得点80%取得を目指して勉強する
電験3種は、得点60%以上が確実な合格ラインです。
ですが、得点60%ギリギリを目指すような勉強方法では、不合格になる可能性が高く、大変危険です!
なぜなら、100%の実力を出せる可能性が極めて低いからです
- 受験時に緊張や焦りが出る
- 受験時に周辺の人の影響が出る可能性がある
⇒電卓を打つ音が大きい、咳が大きい、貧乏ゆすりされる、
ぶつぶつ独り言、書く音が大きい、などなど
「1.受験時に緊張や焦りが出る」は、どの試験を問わず全てありました。
「2.受験時に周辺の人の影響が出る可能性」ですが、上げた事例は全て私の経験上から来ています。特に、焦っている時ほど、気になってイライラします。集中力が途切れているのでしょうね。
私の職場や友人に聞いても、同じような経験をしている人は沢山います。
仮に、上記の影響で80%~90%の能力しか出ないとすると、
合格点が60点なので、60点÷80%=75点を取れるようにしておく必要があります!
よって、ある程度余裕を持たせた得点を取得すること目指して勉強することをおすすめします!
必ずメモを取ること推奨!
勉強中、
- 「はっと気が付いたこと」
- 「ひらめいたこと」
- 「やっと理解できたこと」
などは、参考書の片隅やノートなど、しっかりメモを取っておきましょう!
「人間は忘れる動物」です。
ドイツの心理学者エビングハウスによると、覚えたことは、
- 1時間後に約50%
- 1週間後に約75%
忘れるようです。
問題を解いていると、分からなかった問題がハッとひらめいたり、解き方のコツをつかんだりすることが度々出てきます。
その時は、完全に理解した!と思って、「絶対に忘れない」と思うのですが、数週間後に同じ問題をやると、忘れている場合があります。というか、忘れてます。
あの時、完璧に理解したけどなぁ?と、数回はあります。それ以来、些細なことでもその時理解した事は必ずメモ書きしています。
もちろん、一度理解しているので、もう一度思い出すことはできますが、その思い出す時間が無駄で非効率です。
こうならないためにも、理解したことは、ちょっとした手間を惜しまず、必ず参考書の隅の方やノートにメモをしておきましょう!
覚えにくい公式や用語は語呂合わせがおすすめ
鳴くよウグイス平安京(794年平安京)
有名な語呂合わせです。この年になっても覚えています。それほど、頭に残りやすいのです。
このように語呂合わせで、電験3種の公式や用語、数字などを語呂合わせで覚えるのも良い方法です。
電験の勉強には、沢山覚えることがあり、私も結構苦労しました。語呂あわせで公式を覚えるのも大変と言う意見もありますが、語呂あわせで覚えた公式は、なかなか忘れないものです。
私の覚えた、語呂あわせで、いまだに覚えているものを一部ご紹介します。
絶縁材料の最高許容温度(電力科目):八重桜棒を振って花が散る
耐熱クラス 最高許容温度(℃)
Y 90 や
A 105
E 120 えざくら
B 130 ぼうを
F 155 ふって
H 180 はながちる
電線のたるみ(法規科目):ハトが鈴なりに並ぶ
D={(Sの二乗)×W}/8T
D:たるみ(m)、W:電線1mあたりの荷重(N)、S:電柱間の距離(m)、T:電線の水平張力(N)
暗記方法:鳩(8T)が鈴(Sの二乗)なりに並ぶ(W)
イメージ:鳩二羽が電線にとまっていると、たるみが発生する
ヒステリシス損(電力・機械・法規科目):ヒステリーな不美人
ヒステリシス損Ph=Kh × f × B2乗
Kh:ヒステリシス乗数、f:周波数、B:最大磁束密度
ヒステリシス損(ヒステリーな)∝ f(不) × B2乗(不美人)
渦電流損(電力・機械・法規科目):ビフテキを2枚焼く
渦電流損Pe=Ke × (Bm × f × t)2乗
Ke:渦電流損失係数、f:周波数、B:最大磁束密度、t:鉄心の厚さ
渦電流損Pe∝ (Bm × f × t)2乗 Bm・f・t⇒ビフテキ 2乗⇒2枚焼く
電気主任技術者が保安監督できる範囲 (法規):3種5万ボルト、2種17万ボルト
3種はごまん(5万)といる。2種はいーな(17万)
・電験3種は5万ボルト未満
・電験2種は17万ボルト未満
の事業用電気工作物の工事、維持及び運用の保安の監督を行うことができる。
おすすめ公式暗記集
以上のように、何かに関連付けて覚えるとなかなか忘れにくく、試験にも有効に使える場合がありますので、それに関連する参考書を紹介します。
公式や数字の暗記に特化した2種類の書籍です。
公式暗記集のおすすめ参考書
おすすめ
- 暗記に便利な赤シート付き
⇒暗記に効果的な赤シート付属なので、通勤、通学での勉強や、試験直前の最終確認などで威力を発揮 - お手ごろサイズ
⇒たて:18cm、横:13cm、厚み:1.8cm - お手ごろ価格
⇒1,000円(税抜き)
3種はごまん(5万)といる。2種はいーな(17万)
この引用は、この書籍に記載されているものです。
電気主任技術者が保安監督できる範囲で法規で暗記する内容です。
小さいノートを使って勉強する
胸のポケットやズボンのポケットに入るくらいのノートは、スキマ時間を有効利用できるのでとてもおすすめできる勉強方法の一つです。
少し暗記したいなと思った内容をノートに記入しておけば、トイレの中とか、少しの休憩時間でも取り出して、確認したり覚えたりすることが出来ます。私は、しっかり清書したノートを試験ごとに沢山作って、隙あれば勉強してました。
オススメサイズ”
B7サイズです。
A7サイズも使用したことがありますが、サイズが小さく記入スペースも小さいため、B7サイズが最適でした。胸ポケットや、お尻ポケットにも入るサイズです。
他の方法としては、ワードなどでまとめを作成する。それを、
・「4ページを1枚に集約印刷」したものを4つ折り
または、
・「8ページを1枚に集約印刷」したものを8つ折り
にして、ポケットに忍ばせておく方法もおすすめです。
電験3種受験時の電卓操作テクニック紹介
電験の試験時に使用する電卓ですが、少しでも計算時間を減らし、余裕を持って試験に挑むことが重要です。
必要最低限の電卓操作をマスターしましょう!
電験3種では、複雑な計算問題はありませんので、基本的な二つを紹介します。
筆者がお勧めする電験3種用の電卓はこちらで紹介しています。
二乗の計算
例として、電圧の2乗が出てくる問題を想定します。
77×77
の計算をする場合、通常の計算だと、
- 77
- ×
- 77
- =
としますが、これを
- 77
- ×
- =
よって、2回目の「77」の入力を1回分省略することが出来ますので、かなりの時間短縮になります。これは、複雑な数字になればなるほど威力を発揮する優れものです!是非覚えてください!
小数点の0入力を省略
例えば、通常は電卓に0.321と順番に入力しますが、
0を省略して、小数点「.」から打っても0.321となります。
計算上で「0.」はよく出てきますので、覚えていて損はありません!
電卓の操作は、使い慣れていることが大事です。
電験3種 勉強方法 勉強期間 スケジュール作成
何故スケジュールを作成するのか?その重要性
これから電験3種合格を目指す方には、勉強期間とそのスケジュール(予定)を作成することをおすすめします!
以下、その理由です。
電験3種に合格するぞ!よしっこれから勉強を始めるぞ!
決意したけどなかなか勉強が進まない...だらだら日が過ぎていく...
こういうのって、本当に良くあることです。
何故なんでしょうか?
その理由は、目的(目標)を定めていないからです。
ゴールとなる「目的=試験日」を定めて、試験日までの「目標=要所」を定めることで、自分が今何をするべきかを認識させる必要があります。
また、目的(目標)を定めることにより、「危機感」を感じさせ、心理的に勉強させる効果もあると思っています。
小学校を思い出してください。
夏休みに宿題を出されて、提出するのが分かっているけど、学校が始まる直前までやらない。
ギリギリになって、「焦り」まくって宿題をやる。
この「焦り」が「危機感」のことであり、この危機感が人を動かす、すごい力を発します。
以上より、
- 自分が今何をするべきかを認識させる
- 危機感を持たせる
この二つの効果を出して、冒頭に出てきた「なかなら勉強が進まない」ことをを回避出来て、 かつ、勉強する習慣をつけることが出来るのです!
スケジュール作成の流れ
- 試験日まで勉強期間を算出
- 自分の1ヶ月に勉強できる時間を決める
例)
・1日2時間×25日(日曜以外)
であれば、50時間
・1日4時間×25日(日曜以外)
であれば、100時間 - 勉強期間と勉強時間から今年度に合格を目指す科目を決める
「各科目の合格に必要な勉強時間目安」
「電気数学」:60時間
「理論」:180~210時間
「機械」:180~210時間
「電力」:120~150時間
「法規」:60~90時間
「過去問」:120~180時間(4教科分) - 詳細スケジュール作成
スケジュール作成例
- 試験日までの勉強期間:8か月
- 1ヶ月の勉強時間目安:約75時間
1日3時間×25日(日曜以外) - 勉強期間と勉強時間から今年度に合格を目指す科目
8 × 75 =600時間勉強できるので、
「電気数学」:60時間
「理論」:180~210時間
「機械」:180~210時間
「過去問」:60~90時間(2教科分)
トータル480~570時間の「理論」「機械」を合格目標とする。
又は、
もう少し頑張って勉強時間を増やし、3科目合格を目指す。
「電気数学」:60時間
「理論」:180~210時間
「機械」:180~210時間
「電力」:120~150時間
「過去問」:90~135時間(3教科分)
トータル630~765時間の「理論」「機械」「電力」を合格目標とする。 - 詳細スケジュールを作成する
スケジュール作成時の留意事項
余りつめすぎない事
試験日まで休みなく勉強するのは、よほどのことが無い限り不可能でしょう。
会社の飲み会、友達のとの付き合い、家族と出かけるなど様々な都合で勉強が出来ない日や、時間が取れなかった日なども出てきます。
勉強をしない日、つまり予備日を2日、きつめに設定するならば1日を設定することをお勧めします。
勉強する予定日に勉強出来なくなった場合は、予備日に回せばいいです。
科目の優先順位を反映させること
勉強する順番=優先順位となりますので、
推奨している順番で計画できればベストです。
- 数学
- 理論
- 機械
- 電力
- 法規
- 過去問
という順番になります!
各科目の「おすすめ参考書」はこちらで紹介しています。
「勉強方法」はこちらで紹介しています。
当サイト 電験3種サイトマップの紹介
電験3種攻略に関する関連記事をサイトマップを使って紹介します。
このページ以外にも、お役に立ちそうなページがきっとあります!
ぜひ、ご覧になってください!
試験概要
受験資格、申込方法、試験日及び試験時間、試験内容、試験会場、
合格点及び合格基準、合格までの流れ、解答速報、合格発表
合格率
全体の合格率、科目別の合格率、過去の推移、合格基準の推移、
「直近5年間」と「6年前~の5年間」合格率推移
難易度
管理人の経験による難易度、偏差値インターネットランキング、
科目別難易度、勉強時間から難易度考察
勉強方法
勉強する全体の流れ、全体の順番、参考書編、過去問編
テクニック編
推奨テクニック、電卓操作テクニック、スケジュール作成方法
電卓
電験3種の試験時に持ち込めるおすすめ電卓ランキング
参考書
おすすめ参考書、「絶対必要」な参考書ランキング、「必要に応じて」購入する参考書
過去問
おすすめ過去問ランキング紹介
電験1種に独学で合格した筆者の経験から
の情報です。