※個人名は伏せる条件で、当HP掲載を新電気さまから直接了承を頂いております
※本ページは、電力系ユーチューバーとして公に活躍されているため、伊藤菜々さんの個人名は伏せておりません。もし問題があるようであればご問い合わせから連絡ください。修正します。
電験三種 合格体験記 新電気2023年7月号
女性 令和4年度上期合格!
「新電気2023年7月号」掲載分です。
受験のきっかけ
私が電験三種を受験しようと決意したのは、「電気の保安・点検の知識を身に着けたい」、「電験三種の資格を取得することで手に職をつけたい」と思ったことがきっかけでした。
また、少子高齢化に伴って電気主任技術者の不足が問題視されている中で、私自身が資格を取得して保安の仕事に携わることで、電気主任技術者の苦労や人口減の問題解決のヒントを見つけたいとも思っていました。
現在、2050年のカーボンニュートラル目標が掲げられる中で、安定供給は大事なテーマとなっているので、電気主任技術者のような知識を持った方は非常に重要な役割を担っています。
電験三種を取る!
一念発起してから、私は2回目の受験、勉強を始めてから1年半での合格となりました。
私は、大学では文系学部だったため、数学や物理などの理系分野に明るくなく、電験の勉強を始めた当初はわからないことばかりで、まったく意味が入ってきませんでした。
そのため、最初のテキストとして「とにかくわかりやすくて、初心者の人にも基礎知識から解説してくれているもの」を探しました。
文字が大きく、イラストが多いテキストを選び、まずは電験で使われる用語に慣れることからはじめました。
一発合格を目指していたので、半年ほどかけて全科目をざっくり理解することを目標にして、スピード感を持つて進めることを意識しました。
その後は練習問題を解いて、あまり理解できていない部分を繰り返し学習しました。
試験の約3カ月前からは、過去問を5年間分ほど遡ってひたすら解きました。最後の1カ月は1日5時間ほど勉強をすることもありました。
初めての電験三種試験!
結果は「理論」と「電力」の2科目合格でした。
「機械」と「法規」は合格点に届かず、一発合格を逃してしまいました。
令和4年度から電験三種の試験が年2回になったので、次回のチャレンジは3月でした。
それまでの約半年間で効率よく勉強して合格できるように、まずは自分の苦手なところを考えてみることにしました。
「機械」では、回転機や変圧器などの仕組みをよく理解しておらず、数字を公式に当てはめて問題を解くことしかできていなかったので、ネットで検索して写真やイラストを見たりしながら、機械の仕組みを理解するようにしました。
その上で、分野ごとの過去問を何問か集中的に解くことで、問題のパターンを身に着けるようにしました。
「法規」は条文の細かい文言や数字が曖昧で、なんとなくしか覚えていなかったため、選択肢を絞り込むことができていませんでした。
そのため、繰り返し条文を音読したり、暗記カードを使ったりして条文を一字一句覚えるようにしました。
そして合格へ
2回目の試験では無事に合格点を取ることができ、電験三種に合格できました。
2回目の受験は仕事も忙しく、あまりまとまった勉強時間が取れていなかったので正直自信はありませんでした。
ですが、隙間時間にスマホで勉強したり、自分の苦手分野を重点的に勉強したりといった工夫によって合格できたのかと思います。
時間が限られた中でも、自分の状況に合わせた勉強をすれば合格は近づくと思います。
さらに、合格した後に自分のしたいことを思い描くことでよりやる気が継続できるでしょう。
私には5万ボルトを超える需要家さんの設備を保安したいという夢があるので、引き続き電験二種にもチャレンジしていく予定です。
プロフィール
伊藤菜々(いとう•なな)電力系ユーチューバー(電気予報士)
上智大学経済学部卒。
再エネファンド、新電力を経て2019年に電気予報士として独立し、Youtubeチャンネル「電気予報士なな子のおでんき予報」を開設。たのしくわかりやすくをモットーに電力の配信を行う。
電験三種 受験専門雑誌の紹介
電験合格には、
電験三種受験専門雑誌の定期購読がイチオシです!
以下のページ参照!