ビル管理士 独学合格できる勉強方法!
ビル管に一発合格できる勉強方法は「過去6年分を5回繰り返し勉強する」だけです!
ここでは、ビル管におすすめの参考書と過去問で紹介した「赤本」を使って勉強することを前提としています。
・3回繰り返すだけであれば、合格する事は可能性としてありますが、確実性は有りません。
・4回繰り返せば、3回転よりより合格する確実性が上がります。
・5回以上繰り返せば、ほぼ確実に合格出来るレベルに達します!!
ただし、むやみに勉強するだけでは、確実に合格する事はできず、勉強に取り入れて欲しい条件があります。
その条件を以下に紹介します。
条件①
問題数を前半と後半に区切って勉強するべし!
試験問題は、前半90問、後半90問の計180問と数多くの問題が出ます。
試験範囲、及び問題数は以下の通りです。
【前半(午前に試験3時間)】
建築物衛生行政概論 問題 1~20
建築物の環境衛生 問題 21~45
空気環境の調整 問題 46~90
【後半(午後に試験3時間)】
建築物の構造概論 問題 91~105
給水及び排水の管理 問題 106~140
清掃 問題 141~165
ねずみ、昆虫等の防除 問題 166~180
上記の問題180問(前半+後半分)を全て一気に勉強するのでは無く、
「前半分の1~90問」と「後半分の91~180問」を分けて勉強します!
少し具体的に説明をします。
6年分を1回転勉強するのに、
2018年1~180問(前半+後半分)
2017年1~180問(前半+後半分)
2016年1~180問(前半+後半分)
2014年1~180問(前半+後半分)
2013年1~180問(前半+後半分)
2012年1~180問(前半+後半分)
と勉強するのではなく、
2018年1~90問(前半分)
2017年1~90問(前半分)
2016年1~90問(前半分)
2014年1~90問(前半分)
2013年1~90問(前半分)
2012年1~90問(前半分)
を勉強してから、
2018年91~180問(後半分)
2017年91~180問(後半分)
2016年91~180問(後半分)
2014年91~180問(後半分)
2013年91~180問(後半分)
2012年91~180問(後半分)
と勉強をします。
同じ期間に、同じ量の勉強をすることになりますが、「前半」と「後半」を分けることにより、
過去問だけで合格できるビル管理士試験にとっては、非常に効果的な勉強方法となります!
理由
理由は、問題数が180問と多いから。
こちらに記載していますが、「暗記+理解」しながら勉強すると、
開始直後では、1年分180問の勉強時間は「約12時間」になります!
1日2時間の勉強であれば、次の1問目を勉強するのは、7日目になります。
ほぼ1週間空くことになるので、最初の問題は忘れてしまっていて、記憶の定着に効果的ではありません。
ですから、出来るだけ短く区切って繰り返し「暗記+理解」を深める方が効果的です!
もちろん、前半+後半より短い区切りでもOKです!
条件②
問題+解説も全て理解するべし!
解説を「暗記+理解」するのは、言うまでもありませんが、問題も「暗記+理解」が必要です。
問題には、選択肢が5つ用意されており、その内1つ回答する事になります。
問題の正解だけを「暗記+理解」をするのであれば、推奨する180問×6年分=1080つだけで済みますが、
それだけでは、合格することは出来ません。
問題の選択肢すべての理解が必要になってきます。
全ての選択肢を「暗記+理解」することで、参考書を用いず過去問だけで合格する事が可能となります!!
それでは具体的に説明します。
問題には、
- 最も適当なものはどれか
- 最も不適当なものはどれか
という2種類があります。
- 最も適当なものはどれか
の問題は、
・4問は正しくない問題
・1問が正しい問題
となります。
この「正しくない4問」は、何が間違っているのかをそれぞれ理解する必要があります。
これを理解することで、その分野の勉強を積み上げていく事になります。
次に、
- 「最も不適当なものはどれか」
の問題は、
・4問は正しい問題
・1問が正しくない問題
となります。
この「正しい4問」は、参考書で言う太字に当たる部分の重要な箇所になるので「暗記+理解」が必要です。
ビル管の問題は、ほとんどがこの「不適当なものはどれか」という問題ですので、しっかり「暗記+理解」しましょう!
条件③
赤本は、必ず最新版を購入すべし!
勉強しているときに気づきましたが、ビル管理士試験は、前年度と類似の問題が数問出る傾向が強いです。
例えば、2018年度の試験は、2017年度の問題に類似した問題が数問あります。
少しでも合格の可能性を高めるために是非、最新版を購入してください!
最新版は、毎年12月中旬頃発行されます。
条件④
意味が分かない用語など、疑問に思った事はとことん調べて理解すべし!
問題や解説の中に、知らない用語が出てきた場合、分からないまま「暗記+理解」するのは、やめておきましょう!
意味をしっかり理解することで、イメージしやすくなるので、暗記しやすかったり、理解しやすくなります。
分からない用語などが出てきた場合は、すぐにインターネットで検索しましょう!
そして、解説の所にメモをしておきましょう!!
条件⑤
間違った問題の履歴を残すべし!
確実に一発合格する為に、6年分を5回転する事を推奨していますが、間違った問題に、間違った履歴を残しておきましょう!
例えば、2018年度の問題の5問目を1回転目と3回転目に間違えたとします。
この場合は、1×、3×と履歴を付けて行きます。
理由
履歴を付ける理由は、弱点である問題を明確にしておくことです。
何度も間違えるということは、その問題の「暗記+理解」が足りない証拠です。
そういう問題を少しでも少なくして、合格に近づけて行きましょう!
ただし、問題によっては沢山暗記が必要であったり、その問題だけに時間を多く取られる場合は、逆に非効率になるので、飛ばしましょう!
何度も勉強していると、これは捨てても良い問題だと分かってくると思います!
条件⑥
暗記しやすい工夫をすべし!
最終目的は、ビル管理士の試験に合格することです!
極端な言い方をすると、ビル管理士の資格を取った後は全て忘れても良いのです。
ビル管理士として実務で働く場合は、その時々で文献を確認すればいいのです。
ですから、試験期間中だけも暗記できるよう、覚えやすいような工夫をしましょう!
私が実際に暗記に使ったことをご紹介します!
上記写真は、「給水及び排水の管理」の解説の一部です。
排水横管の最小勾配を暗記する必要がありますが、表をむやみに覚えるより、効率的に覚えるように気づいたことをメモしている写真です。
管径は+25ずつ、勾配は+50ずつです。赤丸の100を基準にして、25と50だけ覚えていれば、思い出すのに苦労しません。
次は、「建築物衛生行政概論」の解説の一部です。
ビル管理法の定める測定・点検等の頻度を現した表です。
これも、グルーピングするなど覚えやすい様にすればOKです。
ビル管理士 独学で一発合格できる勉強時間と勉強期間について
勉強時間
ずばり!
270時間以上~
一発合格が可能な勉強時間の目安です。
勉強時間の根拠
勉強時間270時間以上~の根拠を述べます。
上記でビル管の勉強方法について説明しましたが、「過去6年分を5回繰り返し勉強する」ことが一発合格できると断言しました。
理論的に逆算してみました(読み飛ばし推奨)
ビル管理士の試験は、6時間で180問を回答することになります。
したがって、いずれは1問あたり2分以下で回答できるようにならなければなりません。
もちろん、1問2分以上かかる問題もあれば、2分以下で解ける問題もありますので、総合して2分以下と言うことになります。
勉強開始時は、180問を6時間でしっかり理解した上で解くことなど不可能です!
経験則ですが、平均すると1問約4分です。
ですので、勉強を始めた時は、1年分180問を回答し、解説を理解するのに約12時間は必要です。
人によっては、1問約5分の約15時間ほどかかる可能性もあるでしょう。
そこから徐々に、暗記・理解が進むので、徐々に1問あたり2分以下になっていきます。
結果、平均すると勉強時間としては、1問あたり約3分ほどに落ち着いてきます。
以上より、6年間×5回×180問×3分÷60分=270時間と言う計算結果になります。
これが最低ベースになります。
管理人の実績
私がビル管理士の勉強を実際にした勉強時間実績について紹介します。
6年分をそれぞれ終えた日数です。
1回転目:32日間 64時間
2回転目:28日間 56時間 ここまでの計120時間
3回転目:27日間 54時間 ここまでの計174時間
4回転目:23日間 46時間 ここまでの計220時間
5回転目:20日間 40時間 ここまでの計260時間
全てトータルすると130日間
平日2時間のみ勉強したので、勉強時間は260時間、期間は6か月です。
試験近くなると、最後の見直しや弱点の再暗記などを行ったので、実質約270時間です。
実際に勉強した時間も、270時間ほどでした。
人によって、得意不得意があると思いますので、この270時間前後が適正時間です。
勉強期間
3か月~6か月
人によって、1日に勉強する時間が違いますので、ある程度の幅を取っています。
勉強期間の根拠
勉強期間3か月~6か月の根拠を述べます。
確実に断言できること
根拠に関しては、経験から確実に断言できることは、
ビル管理士の試験は、
一気に「暗記・理解」をして、一気に合格する方が絶対に良い!
電験3種の試験と近い、問題を解くのに深く理解を求められる問題は少ないです。
暗記するのが主になりますので、じっくり理解を深めるよりは、短期間に集中して勉強をする方が効率的です。
私の経験から言えること
私は、試験日から逆算して、大体6か月間の勉強期間「一日2時間平日のみ」と、かなり余裕を持った勉強計画をたてました。
で、実際にこの勉強時間と勉強期間をきっちり守って、
結果:156点取得(86.7%)で一発合格したわけですが、
これ以上の期間をやると
「受験生としての緊張感が途切れ、中だるみする」
と思います。
6か月以内が勉強期間上限の適正期間です。
270時間勉強するスケジュールを立てる!
3か月~6ヶ月で合格を目指すのであれば、下記を参考に勉強スケジュールを立てればベストです。
ビル管理士1発合格に必要な270時間を基準に計算します。
1日2時間平日のみ勉強
270時間/平均月22日×2時間≒6か月
1日3時間平日のみ勉強
270時間/平均月22日×3時間≒4か月
1日2時間周6日(1日予備日)の勉強
270時間/平均月26日×2時間≒5.2か月
1日3時間周6日(1日予備日)の勉強
270時間/平均月26日×3時間≒3.5か月
1日2時間周7日(予備日なし)の勉強
270時間/平均月30日×2時間≒4.5か月
1日3時間周7日(予備日なし)の勉強
270時間/平均月30日×3時間≒3か月
ビル管理士 難易度と偏差値について
ビル管理士 難易度
難易度 ビルメン三種の神器で比較
通称、ビルメン三種の神器と言われる
- 建築物環境衛生管理主任技術者(通称:ビル管理士)
- 第三種電気主任技術者(通称:電験3三種)
- エネルギー管理士(通称:エネ菅)
で難易度を比較すると、
【難しい】 エネ菅 > 電験3種 > ビル管理士 【簡単】
が一般的です。
ちなみに、上記資格は全て持っているので、私の経験からも同じ事が言えます!
また、後で出てきますが、難易度は、勉強時間に比例します。
勉強時間での難易度比較
資格合格には目安となる勉強時間があります。
それらからビル管理士がどの位置にいるのか考察してみましょう。
※得意不得意などが在りますので、大体目安の±20~30%が勉強時間の範囲
- 第1種電気主任技術者(電験1種) 1500時間
- 社会保険労務士 1200時間
- 第2種電気主任技術者(電験2種) 1000時間
- 日商簿記1級 800時間
- エネルギー管理士(エネ管) 800時間(電験3種+200時間)
- 行政書士 700時間
- 第3種電気主任技術者(電験3種) 600時間
- マンション管理士 450時間
- 宅地建物取引主任者 350時間
- 二級建築士 300時間
- 建築物環境衛生管理技術者(ビル管) 300時間
- 日商簿記2級 250時間
- 第1種電気工事士 150時間+実技練習
- 第2種電気工事士 75時間+実技練習
- 第一種衛生管理者 60時間
- 日商簿記3級 50時間
- 危険物取扱者乙種第4類 40時間
- 二級ボイラー技士 40時間
これからビル管理士を目指す方は、2級ボイラー技士や、電気工事士、危険物など所有されている方も多いと思います。
そういった方から見れば、勉強時間が300時間のビル管理士資格はハードルが高い資格になります。
しっかり本腰をいれて、頑張ってください。
難易度 管理人の所有資格で比較
私の所持資格を通して、主観的に感じている体感で難易度を付けてみました。
技術系以外のメジャーな資格もいくつか所有しているので、そのあたりも参考して頂ければと思います。
- 第1種電気主任技術者
- 第2種電気主任技術者
- エネルギー管理士(電気)
- 第3種電気主任技術者
- 宅建(宅地建物取引主任者)
- ビル管(建築物環境衛生管理技術者)
- 日商簿記検定試験 2級
- 工事担任者総合種
- 第一種電気工事士
- 第一種衛生管理士
- ボイラー技士2級
- 危険物乙4
ビル管理士 偏差値
偏差値 インターネット ランキング
次に、比較対象として、インターネットで収集した情報を使いたいと思います。
色々なデータを整理し、必要分だけピックアップし、偏差値ランキングを作成しました。
※有名・技術系を残し、医師関係・英語系・国家公務員などは排除
独断と偏見に基づいていますので、色々ご意見あると思いますがご了承ください。
- 69:弁護士
- 67:公認会計士
- 65:弁理士
- 63:電験1種、技術士(上位)、司法書士
- 62:税理士、弁理士
- 61:環境計量士、一級建築士
- 60:技術士(下位)、英検1級、電験2種、不動産鑑定士
- 59:一陸技、エネルギー管理士、社会保険労務士
- 58:電験3種、気象予報士、中小企業診断士
- 57:行政書士
- 56:簿記1級、電気通信主任技術者
- 55:測量士、マンション管理士
- 54:2級建築士
- 53:建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)
- 52:技術士補、基本情報技術者、管理業務主任者
- 51:工事担任者総合種
- 50:宅健
- 49:簿記2級
- 48:1級ボイラー、2種冷凍、第一種電気工事士
- 46:第二種電気工事士
- 45:危険物甲
- 43:第1種衛生管理者
- 38:危険物乙
客観的に見てもビル管理士は、「偏差値53」と、やや難しい分類に入るようです。
2024年度(令和6年度)ビル管理士(建築物環境衛生管理技術者)に関する以下情報