高圧ガス製造保安責任者 丙種化学(液化石油ガス)合格体験記

高圧ガス製造保安責任者 丙種化学 液化石油ガス 合格体験



※個人名は伏せる条件で、当HP掲載をオーム社さまから直接了承を頂いております。

高圧ガス製造保安責任者 丙種化学(液化石油ガス)

男性 高圧ガス製造保安責任者 丙種化学(液化石油ガス)合格!

104回目の資格合格

「設備と管理2020年4月号」掲載分です。

高圧ガス製造保安責任者免状は

 冷凍関係以外の高圧ガス製造保安責任者免状は、化学工場など限られた職場でしか必要とされません。

しかし、設備管理員の教養として、「冷凍機械」以外の高圧ガス資格を取得してもよいのではないでしょうか。

なかんずく液化石油ガス(LPG)など身近なエネルギーに関する知識は、身につけておくべきだと思います。

現に本誌の2019年10月号にも、「設備英語の英絵おもしろ百科」の記事でLPGの新バルク供給システムが紹介されていました。

また、他の資格を受験する際に、LPGの知識が役立つかもしれません。私が平成29年に受験して一発合格を果たした特級ボイラー技士免許試験も、「燃料及び燃焼」科目において、液化石油ガスの主成分たるプロパンの燃焼に関する計算問題が出題されています。

 そのようなわけで、私は令和元年度高圧ガス製造保安責任者試験の丙種化学(液化石油ガス)責任者を受験しました。

ちなみに学習を始めたのは、5月22日のガンマ線透過写真撮影作業主任者免許試験の翌日からです。

高圧ガス保安法による免状は、これまで第三種冷凍機械責任者、第二種冷凍機械責任者、第一種冷凍機械責任者、第二種販売主任者および第一種販売主任者の順に5件の資格を取得してきましたが、そのほとんどをオーム社の教材で学習しました。

今回も使用したのは、『高圧ガス製造保安責任者試験 丙種化学 攻略問題集』(オーム社)です。

2022-2023年版 高圧ガス製造保安責任者試験 丙種化学(特別)攻略問題集

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三好康彦
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この書は

この書は5年分の過去問を項目別に整理し、詳しく解説しているので、受験対策の決定版と言えます。

 建築物環境衛生管理技術者など100件を超える資格を取得してきた私の場合、学習メソッドは確立しています。

 まず、十分な学習期間を取ることです。過密計画で苦しんではなりません。

第二に、―冊の書物を徹底的に読み込むことです。

今回も『攻略問題集』を5か月の問に10回読みました。最低10回は読まないと不安になります。その際アンダーラインを引くなど、本を汚すようなことはしません。

本を汚し努力したような気分に浸り、結果不合格になる。

そんな人をたくさん見てきました。

頭の中で理解して覚えなければ意昧がないのです。

計算問題も実際に紙の上に書かず、頭の中に計算式を組み立てるだけで合格力が身につきました。

その方が時間の節約になります。 

丙種化学は、第三種冷凍機械と同じ高圧ガスの初級ライセンスです。しかし、平成30年の合格率は全種目中最低の35.1%でした。

さらに高圧ガス保安協会の講習を修了して「法令」科目のみの受験者を除く全科目受験者の場合、9.1%と1割にも満たないのです。

これではビル管理試験の「外れ年」並みです。 

このミステリーに対する興昧

このミステリーに対する興昧も、挑戦の動機でした。

労働安全衛生法による免許試験と異なり、高圧ガス製造保安責任者・販売主任者試験の場合、合格ラインは科目ごとに引かれます。60%の得点が求められ、総合点は一切考慮されません。

おそらく不合格者の多くは、「学識」の1科目のみで不合格になっているのでしょう。

ボイル・シャールの法則やアヴォガドロの法則、燃焼反応式など、高校化学の基礎が身についていないと、「学識」の計算問題に対応できません。

ITに無能な私にインターネット受験申請などできるわけもなく、受験申請受付け初日の8月19日、高圧ガス保安協会埼玉県試験事務所へ願書を直接持参しました。

受験希望地と資格種類によって、申請先は異なります。

試験は11月10日、埼玉県さいたま市の芝浦工業大学で受験しました。

出題数は全科目20問であり、試験時間は「法令」1時間、「保安管理技術」1時間30分、「学識」2時間と、手間のかかる科目ほど長くなっています。

しかし、私自身も含めてほとんどの受験者が、半分くらいの時間経過で退出してしまいます。そのわりに、1割しか合格しないのです。

 令和2年1月6日、高圧ガス丙種化学(液化石油ガス)製造保安責任者試験合格。これで104件目の資格を手に入れました。

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