乾燥運転 ヒーター式とヒートポンプ式の違い!
そもそも洗濯機の乾燥運転でヒーター式とヒートポンプ式って何が違うのでしょうか?
ヒーター式
簡単な例えで言うと、
「ドライヤー全力で洗濯物を乾かしている」
って感じです。
そして、乾かした時に出る水蒸気を水で冷やして、排水している。
だから、乾燥温度が高く、衣類のダメージがある。電気代が高いなどのデメリットがあります。
ヒートポンプ式
簡単な例えで言うと、
「エアコンで除湿して洗濯物を乾かしている」
って感じです。
除湿しているので、ヒーターも無く、水も必要としません。
よって、乾燥温度も低く、衣類のダメージも少なく、且つ電気代も安いなどのメリットがあります。
洗濯機 比較対象
ヒーター式
日立製のドラム式洗濯機 ビッグドラム「BD-SV110CL」
本来、この洗濯機はヒートリサイクルと言う省エネが出来る洗濯機なんですが、除湿方式を水冷に変えるとヒーター式になる洗濯機でもあります。
ヒートポンプ式
シャープ製のヒートポンプ式のドラム式洗濯機「ES-U111」
こちらは、ヒートポンプ式のみを搭載した省エネ洗濯機です。
運転条件
いずれの洗濯機も「洗濯11キロ」、「乾燥6キロ」の同じ仕様です。
洗濯物重さは、乾燥最大量の6キロで洗濯⇒乾燥までを行います。
測定には、消費電力チェッカー(ワットチェッカー)を使います。
使用している消費電力チェッカーの詳細はこちら
それぞれの電気代を確認
条件は、いずれも6キロの洗濯物を洗濯⇒乾燥の自動運転での電気代で比較します。
ヒーター式 電気代
日立製のドラム式洗濯機 ビッグドラム「BD-SV110CL」
消費電力は、2.54kW
電気代は、68.58円!
電気単価を27円としています。
ヒートポンプ式 電気代
消費電力は、1.50kW
電気代は、40.5円!
電気単価を27円としています。
まとめ 電気代を比較
消費電力量 | 電気代 | |
ヒーター式 | 2.54kWh | 68.58円 |
ヒートポンプ式 | 1.50kWh | 40.5円 |
と言う結果になりました。
ヒートポンプ式の方が、消費電気量約1kWh低くなりますので、その分がヒーター式より省エネと言うことになります!
1年に毎日使用した場合の電気代の違いは?
仮に毎日、6キロの乾燥運転をした場合でどれくらいの電気代に違いが出るのかを計算してみます。
消費電力量の違いは、
ヒーター式:2.54kWh - ヒートポンプ式:1.5kWh = 1.04kWh
となります。
1年365日では、
1.04kWh × 365 ≒ 380kWh
約380kWhの消費電力量に差が出ます。
電気単価を1kWhあたり27円とすると、
27円/kWh × 380kWh=10,260円
何とヒートポンプ式の洗濯機では、1年で約1万円もの電気代が節約できることになります!
※電気代の計算方法はこちらを参照してください。
「洗濯機寿命」と「電気代」から購入案を考える
洗濯機の使用回数は約2,500回と言われています。
毎日1回洗濯・乾燥をすると考えると、2,500回÷365日=約7年使用できることになります。
この7年間の電気代を考えると、単純に計算して約7万円もの電気代を節約できることになります。
洗濯機購入シュミレーション①
仮に家電量販店の店頭に
A.ヒーター式ドラム式洗濯機:20万
B.ヒートポンプ式ドラム洗濯機:27万
があったとしましょう。
この場合、毎日洗濯・乾燥するならば、どっちを購入しても同じです。
ヒーター式:初期費用が安い + 電気代が高い
ヒートポンプ式:初期費用が高い + 電気代が安い
で7年後は、どちらも同じ値段になります。
洗濯機購入シュミレーション②
仮に家電量販店の店頭に
A.ヒーター式ドラム式洗濯機:20万
B.ヒートポンプ式ドラム洗濯機:20万
があったとしましょう。
この場合、毎日洗濯・乾燥するしない関わらず、
よほどの理由が無い限り、「B.ヒートポンプ式」一択です!!!
最後に・・・
色々比較してきましたが、ヒーター式とヒートポンプ式の電気代の差は、結構ありましたね!
洗濯機は、生活に欠かせない必需品で毎日使うことも多いはず。
初期費用となる購入費以外にも電気代を少しでも、考えてやれば良い買い物ができますよ!