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建築物環境衛生管理技術者試験 合格体験記
男性 建築物環境衛生管理技術者試験(ビル管理技術者試験)合格!
「設備と管理2020年2月号」掲載分です。
これは
これはかなり特殊な私の勉強法であって、多くの受験者にお勧めできるものではない。
だが、少々「ハッとする」、これまでの勉強法にはない気付きがあるとも思えるので、参考程度に読んでいただきたい。
まず大胆なことから書くが、多くの受験者から神のごとくに扱われてきた「赤本」と呼ばれる『ビル管理士試験模範解答集』(日本教育訓練センター刊)についてである。
これはこの試験における最初の名著である。大学受験英語における「赤尾の豆単」である。だが、私には全く合わなかった。
説量が多く、試験間近で高齢(57歳)の私にとって、散漫な知識に陥る。
これでは合格は無理だと思い、買わなかった。
実は、参考書を買う前に、問題集と参考書のすべて(国会図書館所蔵のものすべて合わせて20数冊しかないが)を調べ尽くした。
結論から言うと、赤本は、少なくとも半年以上前から勉強を始める人間には使い途があると思う。
だが私のように、受験申し込みをしてから3か月問で合格しようとする人間には、むしろ困難に遭遇することになる。
まず
まず、解答が「すぐ隣」にない。ページを行ったり来たりすること自体が、時間の無駄(ロス)である以上に、手間がかかり苛々して、切羽詰まった精神状態にはマイナスだ。
私の方法は、答えをそのまま、問題文と同時に読むのである。
物語を読むように、小説を読むように、答えを見ながら、読んでいくだけ。
考えない。わからないものを考えて解いても時間の無駄だからだ。
そうなると、行きつ戻りつする問題文と「ページの遠い」解答であっては、勉強にならないわけだ。
わからないことについて下手に想像し、答えを予想しながら考えてしまうと、そこで考えてしまった間違いについての妙な知識や思い込みが尾を引いて、後で考えるときに、再び間違えてしまったり迷ったりする。
したがって、わかりもしない問題について、考えることなど「しない」に限ると考えたからだ。
「下手な考え、休むに似たり」というわけだ。
また必要以上に詳しい本は、良いけれども、読み物風や暗記物風ではなく、「理解を超えた理解」風なものが多い。
つまりは読んでいておもしろくないのである。
著者は内容を把握しているのであろうが、読者をよく理解していない。
学術論文や企業向けPVとは言わないが、受験する者と本気で向き合っていない印象が強い。
ビル管理という仕事に取り組むのであれば、教科書的なものは、むしろ参考程度に留め、試験自体もただの通過点程度とすべきだ。
この手の詳しい本は必要ではない。試験用ではなく、自らの「仕事の副読本」としては、別のものを買うべきなのだ。
また簡略化された
また簡略化された、やけに内容の薄い本もある。悪くはないが、遊びの域を出ない。通勤途中での電車内でのチェックにはむしろ、インターネット上にもっと活用便利なサイトがいくらでもあるので、不要であろう。
2年に1回の窪み年(合格率は凸凹している)には、「簡略本」では、ギリギリの要件しか満たさず、太刀打ちできない。
働く者にとっての受験は、時間有効活用こそが勝負なのだ。
とにかく買う前に、国会図書館において、どの本で勉強しようかを、探りに探って考え抜いた。
そして、『ビル管理試験完全解答』(オーム社刊)に行き着いた。
四年までは旧来の10年分ポイント解説のみであり、これは赤本と変わらない作りの「問題と解説の長距離型」であったが、巻末に過去の試験問題の該当分野が細かく分類されて、傾向が一目瞭然となっている。
そこから迪って別の詳しい解説にも素早く行き着けた。
この分類表はすなわちAIであり、他の参考書では無理な「全体俯瞰」ができる。
この差は勉強時間短縮に大きく作用する。
一つの到達点を示したと言える。そして願年にリニユーアルされ、これが画期的な「解答隣・本」となる。
結局、私はこのI冊のみで、都合四周(最後の一周は2日間)で、凹の年に一回目で合格した。これが唯一の方法ではもちろんない。
だが、我流もまた真なりを、御一考いただきたい。
ビル管 一発合格!勉強法と勉強時間
最後に、
当サイトの管理人である私が、ビル管に一発合格した経験を元に、初学者でも独学で合格できるようにビル管理士の攻略法を紹介しています。
「必見!ビル管理士に一発合格する勉強方法!おすすめ過去問と参考書」
是非、参考にして下さい!