※個人名は伏せる条件で、当HP掲載をオーム社さまから直接了承を頂いております。
建築物環境衛生管理技術者試験 合格体験記
男性 建築物環境衛生管理技術者試験(ビル管理技術者試験)合格!
「設備と管理2021年4月号」掲載分です。
私が使用したテキストは2冊
勉強を始めたのは4月中句。勉強時間は合計で約350~400時間でした。
使用したテキストは『ラクラクわかる・ビル管理試験集中ゼミ』(オーム社)と『ビル管理士試験模範解答集2020年版』(日本教育訓練センター)、いわゆる赤本です。
最初の3か月間はひたすらオーム社のテキストを使い、知識のインプットに徹しました。
図が多く、文章も簡潔かつ丁寧だったので使いやすかったです。これを3回繰り返し読んで、頭に叩き込みました。
私が7科目の中で一番苦労したのは「空気環境の調整」です。
試験問題全180問の中で45問と、最も多く出題される重要科目です。
文系の自分にとって、空気流体力学や湿り空気線図などはかなり苦戦しました。
しかし、このあたりの学習を疎かにするとまったく得点できないので、焦らず時間をかけました。
その反面、空気調和機の構成や冷却塔、冷暖房時の状態変化など、普段仕事で目にしている部分はスムーズに学習できました。
どの科目も「なるほど!」と、納得できると一層理解が深まります。
私が勤めている現場の「建築物の構造」、「清掃やねずみ・害虫の防除」等も関心を持ってよく観察すれば、学習効率は上がると思いました。
計算問題に関しては、難しいものは捨てました。
その代わり、簡単な問題は完璧に解けるようにしました。
理想はすべて解けるようになる
理想はすべて解けるようになることですが、もし学習スケジュールに余裕がなければ、思い切って諦めるのもアリだと思いました。
次に過去問ですが、初挑戦した時はかなり気合を入れて挑んだものの、結果は102点で不合格でした。
3時間で90問解くというプレッシャーはなかなかのもので、しかもそれを午前と午後の2回分受けなければならないという圧巻のボリュームに心が折れ、集中力も切れました。
不幸中の幸いだったのは、各科目40%以上の正解の足切りはクリアできていたことです。
まんべんなく5割ほどの正解率だったので、全科目の底上げとブラッシュアップが必要だと痛感しました。
赤本とオーム社のテキストとを合わせて使うことで、学習効率と理解度が格段に向上しました。
インプットとアウトプット、フイードバックの繰り返しです。
学習のポイントは、正解した問題も不正解のものもすべての解説に目を通すことです。
ラッキーで正解しても意味がありません。
しっかりと実力で正解できるようにならなければなりません。
また、勉強の方法として、ノートに要点を書き出すやり方はオススメしません。
ビル管理技術者試験は、出題範囲が広いので重要なポイントを絞ることが困難だからです。
私も最初はきれいなノートを作ろうと必死になっていましたが、最後までやるには膨大な時間が必要だと気づき、やめました。
読むのと書くのとではかかる時間が6倍違う
読むのと書くのとではかかる時間が6倍違うと言われています。
読んで暗記する訓練をして、時間を有効に使いました。
過去問を進めるにつれ正解率が上がっていき、最終的には初見で8割正解、2回目には9割正解できるくらいの実力が身につきました。
もう大丈夫だろうと、自信を持って本番の試験に臨みました。
ところが、実際の試験では見たこともない問題が出題され、緊張感も相まってケアレスミスを連発しました。
予想通りいかないのが本番の怖いところです。
しかしそれでも、毎年のように繰り返し出題される問題が大半です。
頻出の問題を確実に正解できるようになれば、新問や難問が出てきたとしても合格点に届きます。
落ち着いて淡々と問題を解くことが大切です。
最後に、これから受験される方々に私が伝えたいことは、しっかりと勉強の計画を立てて、質の良いテキストを使えば、独学で一発合格することも十分可能ということです。
私がそうでした。諦めず頑張ってください。
ビル管 一発合格!勉強法と勉強時間
最後に、
当サイトの管理人である私が、ビル管に一発合格した経験を元に、初学者でも独学で合格できるようにビル管理士の攻略法を紹介しています。
「必見!ビル管理士に一発合格する勉強方法!おすすめ過去問と参考書」
是非、参考にして下さい!