独学合格!1級電気工事施工管理技士の勉強方法!傾向と対策

勉強方法 1級電気工事施工管理技士  第一次検定 第二次検定



独学で、1級電気工事施工管理技士に一発合格(第一次検定及び第二次検定)した時の勉強方法を公開してます!

前半で第一次検定の勉強方法を!後半で第二次検定の勉強方法を!紹介しています!

勉強方法 第一次検定(旧:学科試験) 概要

結論から言いますと、

1級電気工事施工管理技士の第一次検定問題の特徴は、同じような問題が繰り返し、問題内容を変えて出題される傾向があります。

ちなみに、1級電気工事施工管理技士の出題範囲は、以下の項目になっています。

 
電気工学 電気理論
電気機器
電力系統
電気応用
電気設備 発電設備
変電設備
送配電設備
構内電気設備
電車線
その他
関連分野 機械設備関係
土木関係
建築関係
設計・契約関係
施工管理法 応用能力問題
施工計画
工程管理
品質管理
安全管理
工事施工
法規 建設業法
電気事業法
建築基準法
消防法
労働安全衛生法
労働基準法
その他関連法規

このように範囲がとても広い為、テキストなどで全ての範囲を勉強すると非効率です。

ですから、試験の特徴である繰り返し出題される過去問を重点的に勉強することが合格への最短距離になります。

要するに、1級電気工事施工管理技士は

過去問を繰り返し勉強することで合格できる試験になっています。

第一次検定(旧学科試験) 具体的な勉強方法

高難度の電験1種やその他色々な資格を持っているので、どのように勉強すれば効率的に、かつ高得点に取れるかを実際の経験から心得ています。

そんな経験から今回も以下の勉強方法を実施し、本番の試験で9割を得点して合格することができました!

そんな勉強方法を具体的に紹介します。

過去問を解き、解説を理解する

まずは問題を解く

第一次検定用の過去問題集を購入し、とりあえず過去問を解きます。

おすすめの過去問は以下です。おすすめ順です。

おすすめ1位1級電気工事施工管理技術検定試験 第一次検定 スーパーテキスト
おすすめ2位1級電気工事施工管理 第一次検定 問題解説集
おすすめ3位:1級電気工事施工管理技術検定試験過去問題集

過去問の詳細はこちらで紹介しています。

1級電気工事施工管理技士 おすすめ 過去問 参考書

最初は、内容すら知らない・分からないような問題もありますが、とりあえず問題を解いていきます。

問題と解説を理解・暗記していくことが目的なので、正解不正解にあまりこだわらなくてOKです。

問題文と解説を暗記・理解する

例えば、問題が「照明の光源に関する記述として、不適当なものはどれか。」を4問から選ぶのであれば、不適当なものは1つで、その他が適当です。

本番の試験では、不適当なものを一つだけ探し出せばよいです。

しかし、勉強では、4つ全ての問題の意味を暗記・理解しておく必要があります。

それを問題集の解説を使って、しっかり勉強をしてきます。

ここがポイントで、この文章の意味はどういう意味?この用語はどんな意味?と分からないことをしっかり押さえておきます。

やり方は簡単で、ササっとスマホやパソコンで調べます!

例えば、掘削工事の問題(←電気施工管理でも出ます)で、ヒービングやボイリングなんて初めて聞く用語が出たとします。

これをネットで検索します。画像で覚えればより分かりやすく、理解しやすくなります。

ヒービングの解説画像

調べたことは必ずメモを取る

その時は覚えておいても後々忘れるので、

ルーズリーフやノート、参考書や過去問の余白などに必ずメモしておきましょう。

数か月にも及ぶ試験ですので、このメモは必ず後々役立ってきます。

過去問の勉強は5年以上~繰り返し勉強する

最低5年以上の過去問を解く

最低でも5年以上の過去問を解きます。数年では、少ないです。

5年分を勉強しておけば、その5年の間に出題された問題を再び出題される可能性が高まります。

発行されている過去問は、5年以上~8年が多いので、過去問を十分に活用してください。

当然のことですが、8年分を勉強すれば、そこから出題される確率はもっと上がります。

繰り返し勉強する

理解と暗記が必要なので、過去問は、2回転~と何回も繰り返し勉強することが必要です。

私の経験上、3回転以上するとほぼ合格が勝ち取れるレベルだと思います。

参考まで

すべての問題を8年すると結構な時間が必要になるので、得意分野、苦手分野で分けます。

  • 得意分野は、5年~
  • 苦手分野は、8年

とすることで、時間的にもバランスよく勉強ができます。

どれだけ勉強するかは、自分の理解度と限られた勉強時間の中で考えて行けばよろしいかと思います。

分野ごとに勉強する

次に、過去問を勉強する順番についてです。

第一次検定(旧:学科試験)の問題数は、全部で92問あり、

午前:57問中31問

午後:35問中29問

を解くことになります。

この問題数を1~92問と連続で勉強すると非常に効率が悪いので分野ごとに区切って勉強していきます。

効率が悪くなる理由は、エビングハウスの忘却曲線というのがあり、

  • 20分後:覚えた内容の42%を忘れる
  • 1時間後:覚えた内容の56%を忘れる
  • 1日後:覚えた内容の74%を忘れる
  • 1週間後:覚えた内容の77%を忘れる
  • 1ヶ月後:覚えた内容の79%を忘れる

早めに復習した方が良いからです。

具体的に言うと

午前の分野

であれば、以下の表のように出題分野が分かれているので、

    出題数 回答数
電気工学 電気理論 15 10
電気機器
電力系統
電気応用
電気設備 発電設備 32 14
変電設備
送配電設備
構内電気設備
電車線
その他
関連分野 機械設備関係 8 5
土木関係
建築関係
設計・契約関係 2 2

電気工学:15問

電気設備:32問

関連分野:10問

を5年分勉強するのであれば、

過去問最新年 電気工学:15問
上記の前の年 電気工学:15問
上記の前の年 電気工学:15問
上記の前の年 電気工学:15問
上記の前の年 電気工学:15問

過去問最新年 電気設備:32問
上記の前の年 電気設備:32問
上記の前の年 電気設備:32問
上記の前の年 電気設備:32問
上記の前の年 電気設備:32問

過去問最新年 関連分野:10問
上記の前の年 関連分野:10問
上記の前の年 関連分野:10問
上記の前の年 関連分野:10問
上記の前の年 関連分野:10問

と分野ごとに5年分を続けて勉強します。

午後の分は、以下の通りです。

施工管理法 応用能力問題 6 6
施工計画 7 7
工程管理
品質管理
安全管理
工事施工 9 6
法規 建設業法 13 10
電気事業法
建築基準法
消防法
労働安全衛生法
労働基準法
その他関連法規

午後の部分も同じように区切って勉強します。

この様に区切り、勉強範囲を狭くし、問題の記憶があるうちに同じような問題を解くことで、記憶の定着や理解度が上がっていきます。

つまり、効率的に勉強できます。

ルーズリーフやノートに整理する

過去問を解いているとわかりますが、同じような内容や用語が出題されているので、

覚えておくことが必要だと思ったことは、全てノートなどでまとめます。

まとめることで、

  • 頭の整理になる
  • 復習に使える
  • テスト直前資料に使える

といろいろなメリットがあるので、お勧めです。

以下の写真は、制御装置の基本器具番号と器具名称の組合せをまとめたものです。

複数年で出題されるものを一つにまとめています。

1級電気工事施工管理 ノートまとめ 勉強方法

こちらは、電車関連

電気工事施工管理 ノートまとめ 電車関連 勉強方法

このようにいろいろな分野でまとめていけば、効率的に勉強することができます。

問題数が多いので、抜き差しできるルーズリーフがお勧めです。

取捨選択できる問題が沢山あることを知っておく

勉強方法とは、異なりますが、以下のことを知っておくことで、リラックスして勉強に取り組むことができると思います。

1級電気工事施工管理技術検定の第一次検定は、試験範囲は広いですが、全て理解・暗記する必要はありません。

その理由

全部で92問出題され、そのうち60問を回答します。

つまり、3問中2問を回答すれば良く、

3問中1問は捨てられる=飛ばして良し

となります。

ですから、勉強する範囲も苦手分野、苦手問題があれば、そこを飛ばして勉強しても影響が少ないということになります。

ただし、飛ばしすぎはNGです(笑

また、回答する60問のうち36問を正解すれば、60%以上となり合格となります。

ですから、92問中36問以上を正解すれば良くなります。

ということで、理解が難しい分野は、割り切って捨てられることを知っておきましょう!

これを知っているだけで、ストレス軽減に効果があります(笑

スマホやパソコンを使っても分からない場合

基本的なことが分からず、過去問やスマホ、パソコンだけでは、理解が難しい場合は、

1級電気施工管理技士の第一次検定(学科試験)の専門参考書をお勧めします。

おすすめの参考書は以下です。おすすめ順です。

おすすめ1位電気工事施工管理技術テキスト
おすすめ2位1級電気工事施工管理技士 第1次検定基本テキスト

参考書の詳細はこちらで紹介しています。
書店で分かりやすいものを探して、お勧めとして紹介しています。

1級電気工事施工管理技士 おすすめ 過去問 参考書

理解が難しいのを無理やり勉強するのは、非常に時間の無駄で、非効率なので、さっさと参考書へ切り替えをお勧めします。

勉強方法 第二次検定(旧:実地試験) 概要

第二次検定(旧実地試験)は、第一次検定と同様に過去問を繰り返し行うことが一番の勉強方法になります。

また、出題される問題をある程度絞ることが出来る為、効率よく勉強が出来て、合格を目指すことが可能です!

その効率よく勉強できる勉強方法とポイントを紹介します!

※管理人が過去のデータをもとに述べています。年度によっては、急に出題方法が変化する可能性もありますので、自己責任でお願いします。

第二次検定(旧:実地試験) 各問題の概要

2021年度から従来の試験問題と構成が変更されました。

従来は、年度ごとに問題が交互に出題されていたので、勉強範囲も限られていたのですが、

出題方法が変更され、まんべんなく勉強をする必要が出てきました。

旧実地試験と新たな試験の出題に変更された第二次検定との比較をおさらいしてみます。

  旧:実地試験 新:第二次検定
問1

施工経験記述

「工程管理+品質管理」「安全管理」が年度ごと交互に出題

施工経験記述

「工程管理」「品質管理」「安全管理」がミックスして出題

問2

施工管理

「品質」「安全」が年度ごと交互に出題

同左:変更なし
問3

ネットワーク計算

電気工事用語記述

旧実地試験の問4が問3へ変更

問4 電気工事用語記述

計算問題

第一次検定で出題されるような計算問題

問5 建設業法と電気事業法に関する問い 建設業法と電気事業法に関する問い

大きく変更されたのは、

  • 施工記述経験が混在されるようになったこと
  • ネットワーク計算が出なくなったこと

でしょうか。

とはいえ、勉強する内容はほぼ一緒なので、臆することなくしっかり対策をして勉強していきましょう!

問題1 施工記述経験

受験者が経験した電気工事に関して記述・解答します。

第二次検定で一番重要な問題です。

ここをしっかり押さえておく必要があります!

ノートやパソコンなどを使って文字数を考えて、つじつまが合うように原稿を書き、記述の練習をします。

従来の実地試験では、年度ごとに

「工程管理+品質管理」⇔「安全管理」が交互に出題されていましたが、

その法則は無くなったので注意が必要です。

施工記述は、何がでてもおかしくなように全部「工程管理」「品質管理」「安全管理」について回答できるような原稿作りが必須です!!

問題2 施工管理

「品質」「安全」の施工管理に関する用語に対する具体的な内容を4~6項目の中から2項目選んで記述・解答します。

2021年度から第二次検定になったことで、「品質」「安全」が年度ごと交互に出題されていた法則が崩れた為、両方勉強しておくことが必要かと思われます!

ですが、単純に理解・暗記するだけの問題です。

問題3 電気工事用語記述

旧実地試験では、ネットワーク工程表の問題でしたが、電気工事用語記述問題へ変更になっています。

旧実地試験の問4が問3へ変更になっただけなので、勉強する内容は同じです。

単純に理解・暗記するだけです。覚えるのが一番多い問題になります。

問題4

旧実地試験では、電気工事用語記述問題でしたが、

第二次検定では、新たに「計算問題」が出題されるようになりました。

問題自体は難しいものではなく、第一次検定の延長上と考えておけば問題はありません。

何が出題されるかは不明なので、第一次検定の計算部分や公式などを復習しておくだけです。

問題5

法規に関する問題で建設業法や電気事業法から記述、穴埋めなどの問題が出題されます。

単純に理解・暗記するだけです。

各問題 出題内容の傾向と対策 

第二次検定(2021年度)となったことで従来の出題される構成が変更されました。

問題1の出題傾向、対策

第二次検定となったことで、従来の出題と変わっています。

問題1は、受験者が経験した電気工事に関して記述・解答します。

小問3問に分かれています。

出題傾向

  • 経験した工事の工事概要
  • 1-1の工事に関して、工程管理又は労働災害について記述・解答します。

旧実地試験では、

奇数年:工程管理、品質管理

偶数年:労働災害(墜落、飛来落下、感電)

と年度ごとに別れていましたが、

第二次検定となったことで、混在して出題されるようになりました。

ですから、経験した工事について、

〇墜落災害、飛来落下災害、感電災害

 発生する危険性があると予測した事項その理由災害防止対策

〇工程管理、品質管理

 管理上の問題とその理由、対策

全て準備しておく必要があります。

対策

以下が対策のポイントです。

  • 事前にワードなどで原稿をしっかり作り込んでおく
  • 対策、問題、理由などそれぞれの項目ごとに約40文字準備する
  • しっかり辻褄があっているか、論理的であるかなどチェックをしておく
  • 原稿をそのまま本番の試験で書けるように練習しておく

問題2の出題傾向、対策

施工管理に関する用語に対する具体的な内容を4~6項目の中から2項目選んで記述・解答します。

傾向

安全管理、品質管理から出題されます。

第二次検定でも旧実地試験の出題内容と変わりません。

対策

2021年度から第二次検定になったことで、「品質」「安全」が年度ごと交互に出題されていた法則が崩れた為、両方勉強しておくことが必要になってきました。

過去問を見ているとある程度、出題される問題が絞れるので、集中的に暗記しましょう!

問題3の出題傾向、対策

旧実地試験では、毎年ネットワーク計算が出題されていましたが、

旧実地試験の問4で出題されていた「電気工事全般に関する用語に対する技術的な内容の記述」に変更されました。

傾向

「電気工事全般に関する用語に対する技術的な内容の記述」として、12項目の中から4項目選んで記述・解答します。

毎年違う問題が出題されます。

問題の種類は、全部で約70種類あります。

対策

第二次検定 実地試験 予想問題 1級電気工事施工管理技士

問題4の出題傾向、対策

計算問題を解きます。

2021年度から第二次検定になったことで、新たに出題されるようになった問題です。

傾向

出題され始めたばかりで傾向がつかめていません。

対策

何が出題されるか分からない為、むやみに対策をしても時間の無駄になるので、

試験前に第一次検定で出題される問題から公式等を復習するのが良いと思われます。

問題5の出題傾向、対策

 法規に関する問題

建設業法や電気事業法から記述、穴埋めなどの問題が出題されます。

傾向

旧実地試験と少し内容が変わってきた感じで、出題され始めたばかりで傾向がつかめていません。

対策

過去問を一通り読んでおけば、それなりに解けると思われます。

おすすめの過去問と参考書で勉強を!

以上、第一次検定と第二次検定の勉強方法を紹介してきました。

こちらのページで私が厳選して実際に使用したおすすめの過去問を紹介しています。

効率よく勉強して合格するために、ぜひこちらの過去問なども参考にしてみてください。

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