現在、大手3社から出版されている「電験3種 過去問 」を実際に見比べて、おすすめの過去問をご紹介します!
2021年度過去問反映済み。
目次
過去問 出版会社別紹介
厳選した以下の3社の過去問を紹介していきます。
1社目 TAC出版開発グループ

みんなが欲しかった! 電験三種の10年過去問題集
みんなが欲しかった! 電験三種の10年過去問題集 2021年度 (みんなが欲しかった! シリーズ)
2社目 電気書院

電験3種過去問題集
3社目:オーム社
電験三種 電験三種過去問詳解
管理人「おすすめの参考書」は、↓です。
過去問 おすすめNO.1はこれだ!
結論から申し上げましょう!
おすすめNO.1は!
TAC出版開発グループ
みんなが欲しかった! 電験三種の10年過去問題集です!
みんなが欲しかった! 電験三種の10年過去問題集 2021年度 (みんなが欲しかった! シリーズ)
過去問 徹底比較
3社の過去問の中身をじっくり見比べて、それぞれの特徴を挙げてみました。
付加価値
TAC
【得点記入シート】

各科目10年分3回分で全120回分の得点が1ページに記入できるシートが付いています。
一目で得点の履歴が分るので何気に便利なシートです。
これはちょっとうれしいシートです。
【各科目の答案用紙(マークシート)】
これもちょっとうれしい付録です。
試験本番と同様の答案用紙です。
初めて受験する方には、事前情報として助かります。
これをコピーして問題を解答すれば、本番の練習にもなります!
電気書院
問題集の冒頭に「出題傾向と受験年度学習ポイント」というコーナーがあります。
冒頭に年度の学習ポイントが細かく記載されているため、細かく分析したい方には◎


「理論」「電力」「機械」「法規」全て記載があります。
【計算問題の配点得点】
直近10年間のA問題、B問題で出題された計算問題の配点(割合)が表になってまとめられています。
【最近の問題の概要】
直近10年間のA問題、B問題で出題された各分野の出題推移を表にまとめてあります。
毎年出題されている項目、10年に1度しか出ていない項目などを知ることが出来ます!
【受験年度に向けた学習ポイント】
学習ポイントは、
rankA(最重要で必ず内容を完全に理解しておくべき問題)
~rankC(時間があるようなら理解しておきたい問題)
とそれぞれ、細かく分類されて解説があります。
オーム社
冒頭に以下の試験に関するコーナーが設けられているが、一般的なことで特筆することなし。
・過去10年間の合格率、合格基準
・電験3種受験ガイド
本文色刷り
TAC
2色刷り
電気書院
1色刷り
オーム社
1色刷り
本の構成
TAC
問題と解答が別々に分かれている。
【5分冊式】
- 問題1冊子
- 各科目別の解答解説編4冊子
⇒電話帳と例えられるほど大きく分厚い過去問をTAC出版お得意の分冊式で使いやすくなる!

簿記や宅建を受験したときに使用した参考書もTACでしたが、全てこの方式でした。
学校や職場で勉強するときは、
以下のように「問題」と「解答解説」だけを持っていくことで、持ち運びに便利です!


通常の過去問だとこんなに分厚いですが、分冊式だとカバンにも入れやすいです!
電気書院
見開いて、左半面に問題。右半面に解答。
ほとんどが、見開きに1問。

- あえて見開き構成を選択して、解説を理解するときに問題をしっかり見ながら確認できる点
- 見開き構成であるため、ページをめくる度に解答が見えてしまう
- 問題を解いている最中に解答が見えないように「ブラインドシート」が添付されている


オーム社
見開いて、左半面に問題。右半面に解答。ほとんどが、見開きに1問。
電気書院と同様。
解答・解説
2018年度試験 理論問2の「コンデンサ極板間の電界の強さ」の解答を参考として貼り付けておきます。
TAC

上記写真のように、各科目共通で、各問題に【難易度】【重要度】【教科書】【類題】の記載がある。
【教科書】は、みんなが欲しかったシリーズの電験教科書と繋がっており、チャプターの記載がある。
【解説の体感とボリューム】
- 2色刷りで分かりやすい
-
STEP1、2・・・と段階的に解説されている
-
解説の図が3社の中で一番多く入っており、イメージが出来るため、理解が早く進む。


解説の内容や解説図は、各科目の「みんなが欲しかった電験3種の教科書」とリンクしています。
理論:「みんなが欲しかった! 電験三種 理論」
みんなが欲しかった! 電験三種 理論の教科書&問題集 第2版 (みんなが欲しかった! シリーズ)
電力:「みんなが欲しかった! 電験三種 電力」
みんなが欲しかった! 電験三種 電力の教科書&問題集 第2版 (みんなが欲しかった! シリーズ)

みんなが欲しかった! 電験三種 機械の教科書&問題集 第2版 (みんなが欲しかった! シリーズ)

みんなが欲しかった! 電験三種 法規の教科書&問題集 第2版 (みんなが欲しかった! シリーズ)

過去問題にも同じ図が入っており、イメージしやすい!

電気書院
論理的にされている。図も随所に入っており、分かりやすい。
解答の中に、問題に関連する説明が[ここがポイント]という形で理解を深めることが出来る。
【解説の体感とボリューム】
- 解説レベルは、タックとオーム社の中間
- 解説の図も多く入っており、分かりやすい

オーム社
【解説の体感とボリューム】
- 他2冊の過去問に比べると約450ページ(約35%)少ない
- シンプルな解答・解説で、所々難しい解説がある
- 解説図は、一番少ない

問題収録構成
3社とも全て同じ。
理論10年→電力10年→機械10年→法規10年
の内容で収録。
価格
TAC
2,700円+税
電気書院
2,500円+税
オーム社
2,500円+税
ページ
TAC
約1,300ページ
電気書院
約1,250ページ
オーム社
約830ページ
サイズ
オーム社が一番小さく、TACと電気書院が同等サイズとなっている。

B5サイズのノートとほぼ同じサイズです。

一番下の白い紙がA4用紙で、一番上がB5サイズのノートです。
厚み

TAC
約5.5センチ
電気書院
約5センチ
オーム社
約4センチ
総括 おすすめ過去問
3社の過去問を詳細に比較してきましたが、最後におすすめ順の紹介と総括をしておきます。
1番:おすすめ過去問
TAC出版開発グループ
みんなが欲しかった! 電験三種の10年過去問題集
みんなが欲しかった! 電験三種の10年過去問題集 2021年度 (みんなが欲しかった! シリーズ)
- 何を選んでよいか分らないのであれば、これを選んでおけば間違いない!
- 2社と比較すると200円高いが、十分以上の価値あり
- 解説レベルは、初心者にも理解しやすい◎
- 問題と解答が別冊子で、他の2社と違い解答が目に入らない◎
- 5分冊にできるので、持ち運びに便利◎、扱いやすい◎
2番:おすすめ過去問
電気書院
電験3種過去問題集
- 解説レベルは、タックとオーム社の中間
- 1ページ左に問題、右側に解答があるタイプで、このタイプが好みならば◎
- 冒頭に年度の学習ポイント等が細かく記載されているため、細かく分析したい方には◎
3番:おすすめ過去問
オーム社
電験三種過去問詳解
- 解説レベルは、3社の中で一番シンプルで少々高度。上級者向け
- くどい解説は不要という方には◎
過去問題集は何年分勉強すれば良いのか?
時間がなければ、5年分です。
理由
何故、10年、5年なのでしょうか?
答えは、出題周期が関係しています。
以下の図は、電気書院の過去問冒頭にある「出題推移」です。

これを見ると、出題周期が3つに分類されます。
- ほぼ毎年出題
- 3~5年に1回程度不規則、又は規則正しく出題
- 10年間に1回程度出題
①の重要度が高いことは簡単に理解できますが、
特に、②3~5年に1回程度不規則、又は規則正しく出題をしっかり抑えておくことが重要です。
以上から、過去問を勉強する年数は最低5年であり、またその倍数の10年分ということに繋がります。
試験問題は、「基本的な問題」や「過去に出題された問題」の姿・形を変えた類似問題が出題されます。
年数を沢山する=類似問題を解く幅が広がる、よって合格確率が上がるのは言うまでもないですね。
後は、何周勉強するかですが、いずれも理解度を深めるために、最低3周以上勉強することをおすすめします。勉強方法は、以下記事参照してください。
最新過去問をPDFでダウンロード
最新年の過去問題のPDFデータは、以下からダウンロードすることが可能です。
1.実教出版
第三種電気主任技術者(電験三種) 過去問題 解答:解説
こちらは、問題はPDFではありません。印刷するならウェブ上で印刷できます。解説及び解答はPDFでダウンロードできます。
2.電気技術者試験センター
第三種電気主任技術者試験の問題と解答
こちらは、問題と解答がPDFでダウンロードできます。
解説はありません。
電験3種 過去問 分析
過去問の自己分析は可能か?
可能です。
上記「過去問題集は何年分勉強すれば良いのか?」で使用した図が再び登場です。


これを見ると、出題周期が3つに分類されます。
- ほぼ毎年出題
- 3~5年に1回程度不規則、又は規則正しく出題
- 10年間に1回程度出題
①は、毎年出る確率が極めて高いので不要ですね。
②は、例えば、大体3年ごとに1回出題されているような場合、昨年出題されていれば、今年は出題の可能性は低い。また、2年間出題されていない場合は、今年は出題の可能性は高くなる。など分析は可能でしょう。
③は、重要度がかなり低いので、8~9年前などに出題されていなければ、分析する必要も無いでしょう。
過去問分析してる参考書などはあるのか?
あります。
例えば、資格で有名なユーキャンが出版している参考書
「ユーキャンの電験三種 最短合格への過去問300」
2021年版 ユーキャンの電験三種 最短合格への過去問300【直近10年(令和2年~平成23年)の本試験から厳選】 (...
ですが、
以下の内容が盛り込まれています。
自分で分析するのではなく、このようなプロが分析した参考書を使用(利用)するのも一つの方法です。
- 各科目の出題傾向と対策
- 最新年度試験の出題予想